③牛乳と睡眠・代謝 幸せホルモンと成長ホルモンで健康になろう

幸せホルモン・セロトニンの分泌Upでリラックス

幸せホルモンのセロトニンはリラックスすることに関与

心と体の安定につながるよ

セロトニンは人間の精神面に大きく影響を与えるといわれている神経伝達物質の一つです。

セロトニンと並び体内で精神面に対して重要な役割を果たす神経伝達物質として、ノルアドレナリンとドーパミンがありますが、セロトニンはノルアドレナリンやドーパミンの分泌量のバランスを取る働きをしています。このため精神面のバランスを整える作用があるホルモンといわれています。

また、リラックス、安心感、幸福感などをもたらすことに関与していることから「幸せホルモン」ともよばれ、心と体を安定させ、健康な生活を送ることに大切な役割を果たしています。

セロトニンの分泌Upで睡眠の質を改善

セロトニンは睡眠ホルモンのメラトニンの原料にもなっている

セロトニンの分泌促進されると、良質の睡眠にもつながるね

セロトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれているメラトニンの原料にもなっています。セロトニンが正常に分泌されるとメラトニンもしっかりと分泌され、寝つきがよくなり、ぐっすりと眠れるようになるため、睡眠の質が良くなることにも繋がります。睡眠の質が上がると、成長ホルモンの分泌も促進されるので糖、脂質、タンパク質の代謝や、骨や筋肉の代謝、皮膚粘膜の代謝の機能も正常に働くことになります。

また、セロトニンの分泌が促進されると、メラトニン、成長ホルモンがお互いに良い方向に働くので、健康にも良い影響を与えることになります。

セロトニンの分泌は、朝脳の覚醒と同時に始まり、視覚からの光刺激によって合成が促進され、その14~16時間後にメラトニンに変化するといわれております。セロトニンをしっかりと分泌させるには、規則正しい生活も大切になります。

牛乳に含まれるアミノ酸でセロトニンの分泌Up

睡眠ホルモンのメラトニンは幸せホルモンのセトニンから、セロトニンはトリプトファンというアミノ酸を材料にして作れているよ

セロトニンは主にトリプトファンというアミノ酸を材料にして作られています。

牛乳にはトリプトファンというアミノ酸も豊富に含まれているよ

トリプトファンは体の中で作ることのできない必須アミノ酸ですので、食事から摂取する必要があります。トリプトファンが豊富に含まれる食品は豆腐、納豆、みそ等の大豆製品、ピーナッツ、アーモンド、ごま、卵等です。

またトリプトファンは牛乳から発見されたといわれており、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品にも含まれています。 牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品にも含まれています。 牛乳1杯(200g)あたりには92mg含まれています*。

成長ホルモンの分泌Upで代謝を促進

成長ホルモンは糖、脂質、タンパク質の代謝や、骨や筋肉の代謝、皮膚粘膜の代謝等にも関与しているよ

長期だけに働いているわけではないんだね

成長ホルモンは成長に関与するホルモンですので思春期に分泌量が増えますが、思春期が終わると加齢と共に低下してきます。思春期前の値を100とした場合、思春期後期では200程度になり、その後は減少し30、40歳代では50程度に、60歳代では30程度になるといわれています*。

成長期が終わり身長の伸びが止まってしまったら成長ホルモンは必要なくなるのかというと、そうではありません。成人になり身長が伸びなくなっても、糖、脂質、タンパク質の代謝や、骨や筋肉の代謝、皮膚粘膜の代謝等に関与しているのです。成長ホルモンは多くの代謝機能に関わっていますので、ホルモンの分泌を正常に保つことは健康的な生活を送るうえで大切になってきます。

牛乳に含まれるアミノ酸で成長ホルモンの分泌Up

成長ホルモンの分泌に関与している物質の一つがアルギニンというアミノ酸

成長ホルモンの分泌に関与している物質の一つがアルギニンというアミノ酸です。アルギニンは脳にある下垂体を刺激することで、成長ホルモンの分泌を促進させる作用があります。

アルギニンは体内でも作り出すことができる非必須アミノ酸ですが、体内で作り出せる量は少なく、不足した分は食事から摂取する必要があります。成長ホルモンの分泌を考えると、タンパク質の中でもアルギニンを含むタンパク質を摂取することが大切になります。

牛乳にはアルギニンが豊富に含まれているよ

アルギニンはタンパク質が豊富な鶏肉や豚肉等の肉類に多く含まれますが、海老やピーナッツ、ごま、アーモンドにも多く含まれます。これらの食品に比べると劣りますが、牛乳にも含まれています。牛乳1杯(200g)あたり220mg含まれています。

また、成長ホルモンの分泌には睡眠が大きく関与しています。1日を通じて分泌はされていますが、睡眠後の最初の深い眠り(ノンレム市睡眠)で急激に分泌量が増えます。特に寝はじめてからの3時間が一日の中で突発的に分泌量が増える時間帯となりますので、この時間帯の睡眠が大切になります。

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