【牛乳のアミノ酸 トリプトファン】幸せホルモンのもと

トリプトファンは体の中で作ることのできない必須アミノ酸の一つですので、食事から摂取する必要があります。トリプトファンが豊富に含まれる食品は豆腐、納豆、みそ等の大豆製品、ピーナッツ、アーモンド、ごま、卵等です。もともとは牛乳から発見されたといわれており、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品にも含まれています。

トリプトファンは脳に運ばれると 人間の精神面に大きく影響を与えるといわれている神経伝達物質の一つであるセロトニンをつくる原料となります。セロトニンと並び体内で精神面に対して重要な役割を果たしている神経伝達物質はノルアドレナリンとドーパミンになりますが、セロトニンはノルアドレナリンやドーパミンの分泌量のバランスを取る働きをしており、精神面のバランスを整えるホルモンともいわれています。また、リラックス、安心感、幸福感などをもたらすことに関与していることから「幸せホルモン」ともよばれ、心と体を安定させ、健康な生活を送ることに大切な役割を果たしています。

また、セロトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれているメラトニンの原料にもなっています。セロトニンが正常に分泌されるとメラトニンもしっかりと分泌され、寝つきがよくなり、ぐっすりと眠れるようになる等、睡眠の質が良くなることにも繋がります。

セロトニンの分泌は、朝脳の覚醒と同時に始まり、視覚からの光刺激によって合成が促進されますので、分泌の為には規則正しい生活も大切になります。

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