【牛乳の認知症予防に効果】久山町研究データより

牛乳・乳製品の摂取が認知症の発症予防に関連していることを示した日本人を対象とした研究データがあります。その研究は、福岡県久山町で行われていることから久山町研究といわれています。久山町の住民は、年齢・職業分布が全国平均とほぼ同じことから、ここで得られたデータは日本人の平均的データとして捉えることができるため、久山町研究は病気とその危険因子・防御因子の因果関係を証明する精度の高い調査として認められています。

この研究の検証結果から、牛乳・ 乳製品の摂取は特にアルツハイマー病で有意な防御因子であることが確認されています*

その理由の一つとして、牛乳・乳製品に含まれるカルシウムやマグネシウムの影響が考えられています。久山町の追跡調査では牛乳・乳製品に含まれるカルシウムやマグネシウムの認知症に対する予防効果も明らかになっています。 また、牛乳・乳製品には、アルツハイマー病の危険因子の一つとされる血漿ホモシステイン値を低下させB12も多く含みます。さらに、牛乳・乳製品に含まれるホエイたんぱくはアルツハイマー病の危険因子であるインスリン抵抗性を改善させるとの報告もあります。**

牛乳の栄養は量・種類とも豊富なので、認知症予防にも効果的のようです。

*Am J Clin Nutr,97:1076,2013 **九州神経精神医学,60:83,2014

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